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「基源」
紫色の蛍石の鉱石(主成分はフッ化カルシウムCaF2)。
なお古来の正品は紫水晶 amethyst (主成分は二酸化ケイ素SiO2)である。
「出典」 神農本草経 上品
「別名」 蛍石(ケイセキ)、石英(セキエイ)、紫石英(シセキエイ)
「性味」 甘/温
「帰経」 心、肝、腎、肺「成分」
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二酸化ケイ素SiO2(紫水晶基原)、フッ化カルシウムCaF2(蛍石基原)
「効能」
漢方では安神薬の一つで、動悸、不安、精神不安などに用いる。
「薬理作用」
鎮心定驚、温腎養肝、温肺下気。
鎮静作用がある。
「応用」
1.鎮心定驚
心神不寧の動悸、不眠、驚きやすいなどの症候に、茯苓、遠志、柏子仁、竜骨、牡蠣などと用いる。
驚き、恐れなどによって生じる痙攣(驚癇)に、竜骨、牡蠣などと使用する。例:風引湯。
2.温腎養肝
子宮虚冷の不妊、不正性器出血、帯下などに、熟地黄、当帰、川芎、枸杞子などと用いる。例:紫石英丸。
3.温肺下気
肺寒の呼吸困難、咳嗽、多痰に、鍾乳石などと使用する。
「用法・用量」
煎剤には6~12グラム、内服。あるいは丸・散剤に入れる。
「産地」
中国。
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